JAあづみ女性部有明支部は23日、安曇野市の穂高陶芸会館で大人気企画「陶芸体験教室」を開いた。同支部員やJA職員ら約20人が参加し、賑わいを見せた。同企画は今年で3年目の取り組みとなる。
部員らは講師のアドバイスに耳を傾けながら湯飲み茶わんや取り皿、花瓶など好みの形になるよう熱心に成形し、体験を楽しんだ。
陶器作りは専用の粘土から形を作り出す成形作業を行い、1週間~10日ほど風通しのいい場所で乾燥させ、700℃に熱した専用の釜で素焼きした後、薬かけする。薬は釉薬と呼ばれ石、土、灰、金属などの原料数種類を混ぜ合わせ、陶器をコーティングし強度を上げる役割を持つ。
丁寧に薬かけした後、陶器作りで最も重要な工程である本焼きを行う。1,230℃に熱した炉内の様子や焼き時間、温度に注意しながら3,4日間行い完成となる。完成までおよそ1ヵ月。
講師を務めた嶋田好貴さん(68)は「今はなんでも売っている時代だが、苦労して作ることが手作りの良さ。自分で作った物は愛着が湧くので大切に使っていただければ」と話した。
同支部長の黒岩美知子さんは「自分で作った分、愛着が湧いた。1ヵ月後の焼き上がりが楽しみ」と話した。
焼き上がった陶器は11月21日に同市穂高有明の穂高地域営農センター倉庫内で開かれる「年金クラブ文化展」に展示するほか、来年2月に開催する「JAあづみ女性部フェスティバル」で披露する予定だ。