飯田市の上久堅保育園は、15日、同園近くの畑で、年少から年長園児18人が参加し、さつまいも掘りを行った。
同園で行うさつまいも栽培は、JAみなみ信州も加わる上久堅地区農業振興会議(斉藤寛武会長)が地区の子どもたちに農作業を楽しんでもらおうと、遊休農地を活用した10年以上取り組む食育活動で、園児と地域住民の交流を深める場になっている。
園児は5月に畝づくりやマルチ掛け、苗植えも体験し、収獲を楽しみにしてきた。
この日は同会議のメンバーがツタ切りや掘りやすく土をほぐした畑で、園児はそれぞれに土を掘ったり芋を引っ張り、大小様々なさつまいもを収獲するたびに「やったー」「保育園に持っていく」と大はしゃぎ。
同園の上沼佳子園長は「園児は宝探しをするように最後まで夢中で楽しんでできました。みんなでたくさんのお芋ほりができいい経験になれたと思います。地域の方々に支えてもらい、助かります」と話した。
斉藤会長は「手や服を土まみれにしながら夢中で芋ほりし、掘り残しないように探す姿がなんともうれしかった。地域にとって子どもは宝物です。これからも継続していきたい」と話した。
この日、同会議のメンバーから家で作った野菜の差し入れをもらった上沼園長は「いつもありがとうございます」と声を掛け、地域と交流を深めている。