昨年10月の台風19号災害から1年。当時、千曲市新山の山﨑勝実さんのリンゴ園地は強風により、高密植わい化栽培するリンゴ「シナノスイート」の木約150本が収穫を前に倒木する被害を受けた。復旧をめざし、JAながの職員や近隣農家が協力し合い早期の立て直し作業や、その後の山﨑さんの管理作業により、今年も10月12日からシナノスイートを出荷することができた。
山﨑さんはこの1年間、再生産をめざし、倒れて根が弱っている木の負担を減らすため、生育中の水分管理や、早期の摘花・摘果で実の数の制限を行うなどの管理を行い、樹勢の維持に注力してきた。また、今後の強風対策として、トレリスの支柱の数や、ワイヤの数を増やして張り直しを行うなど補強に取り組んだ。
今年も赤く色づいたシナノスイートが実をつけ、山﨑さんは収穫に汗を流している。「再び実をつけてくれるか心配だったが、助けてもらった人たちのおかげで出荷ができる」と感謝の気持ちを話した。