農繁期の労働力を確保しませんか スマホアプリで手軽に求人、求職を

JAみなみ信州
新たに始めた無料アプリ「daywork」
新たに始めた無料アプリ「daywork」

JAみなみ信州は、生産者と求職者を結びつける無料スマートフォンアプリ「daywork」を、15日から飯田市の生産者を対象に試験運用を開始した。
同アプリを利用して求人を行うのは、長野県内で初の試みで、JA長野県中央会や飯田市農業振興センターの支援を受け開始した。
同JA管内の農業形態は、1家族単位の小規模経営者が多く、また多品目栽培を行う複合経営が基本であることから、人手が不足する時期が極短期であることが多い。
従来のアプリは、一定期間雇用を行う求人募集を想定していたため、利用することが難しかった。このアプリは数時間から1日単位で応募することが可能であるため、同JA管内の農業形態に適合している。また求人情報は生産者が直接投稿し、求職者とのマッチングも直接行うことが出来るため、急な求人にも対応できる。
同JAは、10日飯田市の同JA本所において、生産者へ向けた「daywork」利用者説明会を行った。説明会には32名の生産者が参加し、アプリの開発・運営を行う鎌倉インダストリーズ(株)の原雄二代表取締役社長からアプリの利用方法について、またJA長野中央会営農支援室小口修弥調査役から雇用する上での注意点などの説明を受けた。参加者からあ求職者への周知方法や、アプリの機能である作業者が書き込む生産者の評価について等、質問も多く出された。
参加した果樹生産者の福田博之さんは「スマホアプリは気軽に取り入れてもらえそうで、期待しています。収穫など人手が欲しい時期に、短期でお願いできることは助かります。ぜひ利用してみたい」と話した。
同JA営農部営農企画課の牧嶋真知子主任は「以前より生産者さんから作業者についての相談はあったが十分に対応することができずにいた。このアプリが生産者の労働力不足解消に繋がることを期待したい。また求職者としては、今まで農作業をしたことのない方にもぜひ参加していただきたい。地域の農業に関わり、身近に感じ認知してもらうことも、このアプリの魅力だと思う」と話した。
初日となった15日現在は生産者の登録者14人でスタートを切った。

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