業者需要に合わせて家庭内需要も狙って

JAグリーン長野
出荷規格について説明する営農技術員
出荷規格について説明する営農技術員

JAグリーン長野花き部会トルコギキョウ専門部で、「トルコギキョウ」の出荷が本格化した。専門部では生産者間で定植時期をずらし、9月から11月にかけて生産者間でリレー出荷。例年ブライダル需要が高まる10月に多くの生産者の出荷が出揃う。今年は、新型コロナウイルスの影響により、ブライダル需要は落ち込むものの、家庭内消費が増え、業者向けには需要の低い「草丈の短いもの」も安定しているという。販売情勢として、市場への入荷数量は減ってきているが、極端な単価高にはならないが、コロナの影響も少なく、安定価格での販売が進み、JA担当者や生産者も出荷意欲維持向上させている。
専門部では10月14日、長野市篠ノ井の東部青果物流通センターで目揃会を開催。生産者11人が出席し、出荷物を見本に目合わせした。JA営農技術員は販売情勢と出荷規格を説明。専門部としては草丈の短さから例年下位等級の規格も、今年は家庭内消費の需要から有利に販売出来ているため、積極的な出荷を推進。また、気温が下がる中で開花のタイミングにあわせた採花と、温度変化による花シミ予防がより重要になっていることから、気温に合わせハウスの温度管理に注意を払うよう再確認した。竹林一二専門部長は「出せるものは残さず、張り切って出荷していこう」と呼びかけた。
販売は、東京や名古屋の重点取引市場への出荷、冠婚業者への直接販売で約11万本の出荷を予定。また、今年度は、ECサイトでの販売にも着手し産地のPRと顧客獲得につなげる考え。

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