JAあづみ、JA松本ハイランド、JA大北の生産者でつくる中信ストック協議会は12日、安曇野市堀金のそ菜流通特産センターで秋ストックの出荷目揃会を開いた。
各JAの部会員や松本農業農村支援センター、JA全農長野の職員ら約20人が参加しJA全農長野担当者が販売状況、JAあづみ営農経済事業部農産課の小山幸亮営農指導員が花部選荷基準や選荷荷造り基準、採花上の注意点などの説明をした。
本年は8月の高温の影響により、花芽分化が遅れた。それに加え、10月に入り気温が下がった事で、出荷が大幅に遅れている。気温の低下に伴い他の品目でも出荷が遅れている為、市場では品薄傾向となり、和花を中心に高単価が見込まれている。
同JA営農経済事業部農産課の小山幸亮営農指導員は「葬儀需要がメインである為、病害虫の有無は重要。防除の徹底を行い、適正な切り前で収穫して欲しい」「花の咲き過ぎには注意をして、丁寧に選別し荷造りをして欲しい」と呼び掛けた。「市場関係者からは選花、選別が統一されており品質がいいと評価が高い。例年通りの荷造り、出荷を期待されている」と話した。
同協議会は出荷量が県内一で、主に関西や中京方面の市場へ出荷し11月上旬をピークに年内まで続く予定だ。
友人の勧めで秋ストックの栽培を始め35年目となる生産者は「コロナ禍ではあるが、消費者へ良質な花を届けることは使命だと思っている。花の咲き具合を調整し、長く市場に出荷したい」と意気込んだ。