夏の牧場でたくましく/入笠牧場で下牧

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獣医師による健康状態の確認を受ける牛

JA上伊那が管理運営する伊那市高遠町の入笠牧場(標高1,600m。面積約305ha)で10月6日、牛の下牧作業が行われた。同JAとJAみなみ信州、JA信州諏訪の関係者、伊那家畜保健衛生所などの関係者が夏の放牧の成果を確認した。
放牧は牛の足腰を鍛え分娩時の事故防止をするほか、夏場の育成牛管理の労務軽減やコスト低減などを目的に毎年行っている。
この日は、6月に上下伊那、諏訪地域の畜産農家から受け入れた牛35頭が下牧した。1頭ずつ体重や栄養状態、血液検査、皮膚病の有無などを獣医師が確認し、トラックに乗せていった。今年は、繁殖用の黒毛和種とホルスタイン種の育成牛合わせて約40頭が入牧。8月の中間検査で分娩間近の牛数頭が途中下牧した。
下牧作業に立ち会った畜産農家は「体が成長し、たくましくなったように思う。足腰を鍛えると妊娠しやすいので期待したい」と話した。

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