ぶなしめじ需要開拓、農家とJA一体で販売

JAながの
栽培施設でぶなしめじを収穫する柳原さん
栽培施設でぶなしめじを収穫する柳原さん

千曲市須坂の柳原広茂さん(44)は、ぶなしめじ農家の2代目として2009年に就農した。34万本の栽培瓶を保有し、家族と4人の社員で生産に励んでいる。
ぶなしめじ栽培に使用するおが粉や資材、栽培・出荷施設などの衛生管理を徹底し、安全性の確保に努めている。栽培棟に隣接する包装・梱包を行う施設で、ぶなしめじの割れや欠けなどが無いよう、人の目で品質を最終検品しJAながのに出荷している。
JA管内のぶなしめじ生産量は全国有数。肉質と食感、味だけでなく、近年は消費者の健康志向を背景に、栄養成分に着目した販売が期待されている。柳原さんは「生産者は出荷するだけではなく、JAと協力して積極的に販売に関わっていくことが大切。味や栄養価などのPRに加え、コロナ禍の新しい生活様式に沿った販売促進も必要」と話す。
10月から涼しい気温になり、きのこの需要期に入った。鍋をはじめ、汁物、炒め物などできのこの消費が増える時期だ。「地元のぶなしめじ農家と切磋琢磨して生産に励むことで、品質を高め、産地全体のイメージを更に向上させたい」と士気を高めた。

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