JAと園児で稲刈り 収穫米は福祉施設へ寄贈

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真剣に稲を刈り取る園児

JAみなみ信州下久堅支所(矢澤章浩支所長(53))は5日、下久堅保育園園児48人と稲刈り(風さやか)を行った。
同支所では、14年前から同地区で耕作できなくなった田んぼ(7アール)を借り受け、同支所職員で栽培、管理をしている。今年春には同園園児とともに田植えを行った。
この日最初に、年長園児が、一人ずつ順番に一束ずつ鎌で稲を刈り取った。その後、園児らが畔で見守る中、ライスセンターのコンバインで残りの稲を刈り取った。
園児らは大きなコンバインが近づいてくると、稲の行方に興味津々。
「稲はどうなっちゃったの」「どうやって中に入ったの」などと声を上げ、その後、コンバインからお米が出てくるところまでを見学し、「こんなに入っていたの~」と驚いた。
稲が刈り取られた後の田んぼには、バッタ、イモリなどが顔を出し、園児らは虫遊びにも講じた。
同園の田畑いづみ園長は「田植えと稲刈りを経験させていただいたことで、いつも食べているお米がどうやってできるのかよく知ることができた。食べ物の尊さも学ぶことができありがたい」と話した。
矢澤支所長は「こうした取り組みを通じて、少しでも地域に貢献していきたい。子供達には、稲を刈ったり、昆虫に触れたりと自然を楽しんでもらえた」と話した。
同園では刈り取った稲の一部を園に持ち帰り、自分たちで乾燥させ、ペットボトルを使い精米をする体験もする。
この日収穫した7俵のお米は、乾燥させた後、同園、同地区健康福祉委員会、日赤奉仕団、社会福祉法人あゆみ会に贈呈する予定。

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