真剣に稲を束ねる児童
阿南町立富草小学校の5年生6人は、28日学校近くの田んぼで、春から手掛けてきた稲の刈り取り作業を行った。
「食の大切さや地域とのつながりを児童が学ぶためには経験することが一番」と考える5年生担任の木下耕一教諭は、新型コロナによる休校となった4、5月も準備を進め、臨時登校日などを使って児童は代掻きや田植えも行った。
地元農家の小林栄男さんが春先から児童への指導や施肥、水管理の協力し、8月からは農家仲間の松下厚さんも加わり、6人の児童で作る稲もたわわに実り稲刈り時期を迎えた。
この日は、作業前に児童は「みんなと協力して頑張ります」「始めて使う稲刈り鎌に十分気を付けて行いたい」と話した。
事前に6割ほどが刈られ、はざかけ途中で作業に参加したが、児童も稲刈り、稲縛り、はざかけと落穂拾い、片付けにおよそ1時間30分汗を流した。
作業中、束ねた稲穂を見て児童は「これがおにぎり一つ分くらいか、早く食べたい」と笑顔を見せた。
作業を終えた児童は「難しかったけれど楽しかった。お米になるのが楽しみ」と話した。
木下教諭は「みんなが協力していいお米が実りました。現在は調理実習も難しい時期ですが児童も五平餅作りたいなど楽しみにしているので、みんなで味わえる機会を探していきたい」と話した。
今後2週間ほどはざかけし10月中旬に脱穀を予定している。