形状や熟度を確認する審査員
佐久地域で栽培されるプルーンの県オリジナル品種「オータムキュート」の出荷最盛期に合わせ、高品質化と栽培技術の向上を目的に、佐久プルーンコンクール「オータムキュートの部」が9月28日、佐久市の佐久合同庁舎で開かれた。長野県佐久地域振興局やJA全農長野、JA佐久浅間などでつくる佐久園芸生産振興協議会が主催し、今年は同地域全域から9点(秀品の3L・400グラム入り4個詰め)が出品された。佐久農業農村支援センター、JA全農長野、JA職員の5人の審査員が、果実の形状や糖度、熟度、ブルームの付き具合などを審査し、最高位の長野県佐久地域振興局長賞に佐久市の仲沢博紀さんが選ばれた。
同品種は果実の大きさが80グラム前後の大玉で主力品種「サンプルーン」の2倍以上の大きさ。甘味が多く酸味が少ない。また、果汁が多く食味の良いのが特徴。同JAでは、2011年度から導入。苗木の新植や改植を実施して、16年度より本格的に販売を開始。今年度は140戸で3500ケース(1.6キロ)の出荷を見込んでいる。
JA営農経済部園芸課中澤毅課長は「今年は天候不順による品質への影響が心配されたが、どれも大玉で品質の良いものがそろった」と話した。
県佐久地域振興局長賞以外の入賞者は次の通り。
▽全国農業協同組合連合会長野県本部東信事業所長賞=中村眞一(小諸市)▽佐久浅間農業協同組合代表理事組合長賞=市川洋一(佐久穂町)▽佐久園芸生産振興協議会長賞=三石光(佐久市)