安曇野産梨出荷本番 出荷量大幅増見込む

「安曇野産梨出荷本番 出荷量大幅増見込む」の画像
集荷した梨を選果する選果員

JAあづみは14日、安曇野市三郷の小倉選果所で梨の中生種「豊水」と「サンセーキ」の出荷を始めた。7月の長雨で果実への影響が心配されたものの、8、9月の高温により糖度が高く順調に生育。初日は「豊水」「サンセーキ」合わせて400箱(1箱10キロ)を県内市場や関西方面に出荷した。10月上旬までに「豊水」11,040箱、「サンセーキ」2,200箱の出荷を見込んでおり昨年比で約3000箱多い。
20日からは「とれたてシャキット便」の出荷も始まる。同便は鮮度の良さが売りで、生産者が早朝より収穫した梨が翌日には関東の生協組合員に届くため、消費者に好評でリピーターが多い。
収穫時間や方法、配達時間の短縮、最適な温度管理などを追求していて、「少しでも鮮度のよい状態で消費者へ届けた」という思いから新鮮な梨が生協の組合員に届く仕組みになっている。
営農経済事業部果実課の中村洋一課長は「今年は凍霜害の影響がほとんどない。8、9月の高温により糖度が高く、食味がいい。消費者の皆さんには美味しい梨を味わってもらいたい」と話した。
生産者は「安曇野産の梨を全国に広め、一大産地にしたいと思っている。適期収穫を心掛け、より多く出荷したい」と話した。
また、この日はJAあづみ梨部会が同所構内で主力の「サン南水」の出荷目ぞろい会を開いた。生産者やJA職員ら約50人が参加し、等級規格やO特規格、荷造りなどを確認した。
三郷地域営農センターの小林将士営農指導員は果色により2等級に分かれる事や12.5度以上の糖度がないと格外品に分類される事などを説明した。さらに、今年は高温傾向から過熟にならないよう早期収穫を呼び掛けた。
同部の上條恭正部会長は「今年は目立った障害も無く順調に生育している。適期収穫を心掛けたい」と話した。
18日から出荷が始まり、凍霜害に見舞われた昨年よりも約12000箱多い、22,000箱(1箱5キロ)の出荷を見込んでいる。主に県内市場や中京、関西方面に出荷し10月上旬まで続く予定だ。

MENU