調理方法や保存について指導をする伊東さん(左)とそれを聞く社協担当者(右2人)
JA上伊那が食農教育の一環として小学生を対象に開催している「あぐりスクール」は9月7日、畑でとれたジャガイモを伊那市社会福祉協議会へ持ち込んだ。
同スクールは「いただきますの向こう側へ」をキャッチフレーズに、「食」の背景にある農業を知った上で、「いただきます」が言える子に育って欲しいと2006年から毎年開催。今年は管内の小学生(3年生~6年生)35人が参加している。4月~12月に月1回のペースでジャガイモの植え付けや収穫、稲刈りなどを計画した。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により6月と7月の2回のみ開校となっている。休校となった回に行う予定だったジャガイモの植え付けや収穫などは担当職員が参加児童に代わって体験。動画配信による授業を行ってきた。8月には多くのジャガイモが収穫でき、参加児童の家庭へオリジナルレシピとともに配布。この日は地域の子どもたちにも届けて欲しいと持ち込んだ。
同スクールで畑の管理や農業について教えている同市東春近の伊東千元さんとJAの担当職員の3名が訪問。伊東さんから社協の担当者へメークイン段ボール1箱を手渡した。
伊東さんは「今年のジャガイモは梅雨の長雨の影響を受け全国的に価格が高騰している。子どもたちのために大事に使ってほしい」と願いを込めた。
また、同じく新型コロナウイルスの感染拡大により中止となった世代別女性講座「フレッシュミズファームスクール」からも畑でとれたかぼちゃを持ち込んだ。
社協の担当者は「丹精込めてつくってもらった野菜なので有効に使わせてもらう」と感謝し、伊東さんに調理方法や保存について熱心に指導を受けていた。