刈り取りの様子
JA上伊那管内の伊那市手良で8月11日、稲刈りが始まった。管内トップを切って稲刈りを行ったのは、株式会社中坪ノーサン。同社は地域の耕作できなくなった農地などを集め約34ヘクタールの水田を管理している。そのうち約28ヘクタールでコシヒカリ、残りの約6ヘクタールで早生種の「五百川」を栽培。
この日刈り取ったのは、今年初めて取り組む登録前の試験栽培品種。五百川と同様にコシヒカリの突然変異種からの改良品種だが、五百川よりもさらに早く収穫できるという。同社では『味はコシヒカリと変わらず、早く収穫できる』という特徴に注目し、収穫時期の分散に期待を寄せる。来年以降の栽培については、収量や食味などを評価し検討するという。
同社では、お盆過ぎから五百川の刈り取りを始め、8月末から10月初め頃まではコシヒカリの刈り取りと収穫最盛期を迎える。登内美穂代表は、今年の生育状況について「長雨で生育遅れを心配したが、大きな影響はなく、例年並みの収穫は期待できる」と話した。