一支所一協同活動 ミニトマト栽培で地域交流

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ミニトマトの生長を確認する職員

JA佐久浅間は地域に密着した協同活動を実践し次世代につなげる取り組みとして、支所・店協同活動に力を入れている。JA事業の拠点である支所や店、センター等で食や農業に関するイベントを開き、JAのファンづくりにつなげる。
同JA佐久野沢支所野沢店では、組合員や地域住民の拠り所として活用してもらうために職員でアイデアを出し合い、佐久地域で生産が盛んなミニトマトを店でつくることを計画。敷地内にあった花壇に手を加え、約20平方メートルのスペースに4トンほどの培土を投入して栽培に適した土壌にした。やるからには本業の農家に注目してもらうような本格的な菜園を作ろうと、隣接するJAさく南部営農センターの協力で、雨よけ栽培用のビニールハウスを建てマルチを張り、7月中旬に20本の苗を植えた。水くれや支柱立てなど職員が交代で管理し、8月末には約160センチメートルに生長。ハウス横に立てた看板に品種名、使用した資材を表記することで、目を止めた組合員や来店者が職員に栽培方法などを尋ねるなど、交流にひと役買っている。
できたミニトマトは、地元保育園児の収穫体験や来店者へのプレゼントとして活用する予定だ。活動の中心に立った土屋哲夫店長は「これからも組合員や利用者に寄り添い、地域に根ざした取り組みを心掛けたい」と話している。
さく南部統括支所長の山﨑浩司支所長は「今回の活動をモデル事業として位置付け、地域の特性を生かしたJA協同活動のさらなる活発化につなげたい」と期待を込める。

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