「JA55周年記念フォトコンテスト」開催 過去最多152点の力作揃う

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壁一面に飾られた作品を採点する審査員ら

JAあづみは23日、安曇野市豊科の安曇野スイス村サンモリッツで創立55周年を記念した「JAあづみ55周年記念フォトコンテスト」の審査会を開いた。
安曇野の田園風景をはじめとする美しい自然や営みを守り続け後世につなげることを目的に毎年開いており、今年で27回目。
組合員をはじめ管内外のアマチュアカメラマンから昨年より23点多い、過去最多となる152点の応募があった。また新規応募者も9人と年々活気を帯びてきている。
田植え作業やリンゴの収穫作業といった農作業風景はもちろん、残雪の常念岳を写す水鏡、三九郎や地区のお祭りなど人々の暮らしを題材とした力作が数多く寄せられた。
地元の写真家や映画監督、関係団体などの外部審査員とJA役職員の合わせて15人の審査員が色彩の美しさや写真から溢れる表現力などを真剣な面持ちで採点。
2時間におよぶ審査の末、最優秀賞の金賞には安曇野市穂高の内山卿子(うちやまのりこ)(82)さんの「五月晴(さつきばれ)」が選ばれた。この作品は晴天下の残雪の常念岳をバックに田植えを行う姿を写真に収めたもので、春の安曇野を見事に表現した点が評価に繋がった。
金賞を受賞した内山さんは「数年前に応募したきりで、これが最後の応募かなと思っていたからびっくりした。仲間と一緒に写真を撮るのが好きなのでこれからも四季折々の写真を撮り続けていきたい」と喜びを語った。金賞のほか、入選した作品は同JAの2021年度オリジナルカレンダーやホームページなどで使用される予定だ。
審査員を代表して写真家の小口和利(おぐちかずとし)さん(66)は「本年は過去最多の応募数で非常にレベルの高い作品が多かった。特に金賞の作品は着眼点がよく、スナップの中に創意工夫を感じる。よく考えられている」と講評した。

―金賞以外の主な入賞作品は次の通り―
▽銀賞=「新緑が映える」石川裕司(いしかわゆうじ)(松本市小屋)、同賞=「潅水で虹誕生」飯島捷男(いいじまかつお)(安曇野市三郷明盛)▽銅賞=「ほったよ!」林春男(はやしはるお)(安曇野市穂高有明)、同賞=「休耕田の夏」小林功(こばやしいさお)(安曇野市豊科)
▽55周年記念賞=「残雪を背に」片桐勝郎(かたぎりかつろう)(安曇野市三郷温)
▽安曇野季節賞・春賞=「明日は田植」内山卿子(うちやまのりこ)(安曇野市穂高柏原)、夏賞=「夏空の下で」林邦子(はやしくにこ)(安曇野市豊科)、秋賞=「収穫間近か」西山房子(にしやまふさこ)(安曇野市三郷温)、冬賞=「常念岳の麓」深沢有基(ふかさわゆうき)(安曇野市三郷明盛)▽市民タイムス賞=「収穫を祝う」小林功(安曇野市豊科)▽JA共済連賞=「福俵を清める」立澤清隆(たちざわきよたか)(安曇野市豊科高家)▽日本農業新聞賞=「春の日和」林邦子(安曇野市豊科)▽農協観光賞=「豊作を願って」植原諒

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