令和2年産米 新米検査はじまる

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胴割れや乳白の有無を確認する勝野検査員

JAあづみは8日、安曇野市穂高のJA北部低温農業倉庫で令和2年産米の初検査を行った。
検査に先立ちあいさつした千國茂代表理事組合長は「人口減少に伴い、米の消費量も数十万トン落ち込むと想定されている。産地を維持する為には良質な米を出荷し消費者の心を掴むことが必須。責任とプライドをもって検査して欲しい」と話した。
この日運び込まれた「コシヒカリ」約9.4トンをJAの検査員が検査し全量が1等の評価を受けた。JA管内で1万2600トンの集荷を目指し、検査は10月中旬頃まで続く。主力の「コシヒカリ」は9月中旬から下旬にかけて収穫のピークを迎える見込みだ。
堀金地域営農センター課長代理で指導的検査員の勝野美孝さんら2人の検査員が、米袋から「穀刺し」で玄米を抜き出し、黒い皿の上で胴割れや乳白の有無、カメムシの斑点米がないかなどを調べ、水分量も専門の検査器で計測した。米の形が整っているかを示す「整粒歩合」は平均77%と、1等米の基準である70%をクリアし、検査員は次々と米袋に「1等」を示す印を押していった。
検査を行った勝野美孝検査員は「収穫前の高温で胴割れ米や白未熟米など、品質面で心配事は多かったが上質な米が多い。仕上がりはいい」と話した。
集荷した米は県内市場や関西、九州の市場を中心に出荷される。19~22日には同JA農産物直売所「安曇野スイス村ハイジの里」で新米まつりが開催し、安曇野産米がいち早く販売される予定だ。

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