最高齢104歳の誕生日をお祝い、老健施設すずたけ

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花束を受け取り笑顔を見せる山岸さん(中)

JA長野厚生連富士見高原医療福祉センターが運営する伊那市美篶の「老人保健施設すずたけ」で9月17日、入所者の中で最高齢となる山岸たつ子さんの104歳のお祝いの会が開かれた。
同施設では、新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、家族の面会を制限しているが、家族と一緒に元気に誕生日を迎えたお祝いをしたいとスタッフの発案で企画。長女で箕輪町在住の井内俊子さん(80)、長男の山岸孝明さん(76)、妻の邦子さん(70)夫婦も参加し、にぎやかに誕生日を祝った。
たつ子さんは、大正5年9月15日生まれ。高遠町で7人兄弟の4女として育った。結婚後は4人の子育てをしながら農業に励んできた。物事に動じずなんでもおおらかに受け止める性格が周囲の人からも頼られ、民生委員や地区の役員を長く務めた。50代からはゲートボールに夢中になり、審判員の資格を取得したり、90歳の時には中国で開かれた世界大会に出場するほどの腕前だったという。
長男の孝明さんは「百姓で鍛えたので体は丈夫。97歳まで一緒に畑仕事をしていた。今は、すずたけで皆さんによく見ていただいているのでこんないい歳を迎えらえた」と感謝を話した。
同施設の小林正子看護師長は「明るい歌声やユーモアに富んだ会話が職員や他の利用者の励みになっている」と普段の様子を紹介。
お祝いの会の締めくくりには、たつ子さんが「誕生日を祝ってもらいとても嬉しい気持ち」と話し、大好きな「この世の花」を歌った。

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