傷の有無などを確認する選果員
JAあづみは、8月3日松本市梓川の果実南部選果所で極早生種の中でも出荷量の多い「シナノレッド」と「夏明(なつあかり)」を初出荷した。
最近の長雨の影響で果実の割れや「ビターピット」と言われる果実内のカルシウム不足を示す斑点などが見られるものの、朝晩の冷え込みによって着色も良く、日焼けによる変色もほとんどなく品質は良好。
選果前には目揃い会を開き営農経済事業部果実課の小林鷹文営農指導員が「果実の傷等を確認し、丁寧に選果機に流して欲しい」と呼び掛けた。
選果員約10人は手作業で1個ずつ傷の有無や表面のサビ、凹みなどを確認した後、選果機のセンサーで色、熟度や大きさを判定。
3等級に分けて箱詰めした1150箱(1箱10キロ)を主に首都圏や関西、九州、県内などの市場に向け出荷。今年度の出荷計画は「シナノレッド」1万4000箱(1箱10キロ)、「夏明(なつあかり)」4000箱(同)と例年並みを見込む。
営農経済事業部果実課の中村洋一課長は「長雨で果実への様々な影響が心配されたが、品質はいい。市場からの期待は高い分、正確な選別を行い、高値が付けばいい」と話した。