要領・規格等を確認する生産者
JA上伊那野菜部会は7月29日、30日の2日間、管内6会場で白ネギの出荷会議を開いた。既に出荷は始まっているが、9月中旬からの出荷本格化を前に目揃えを行った。今年は、延べ226戸が約46ヘクタールで栽培。5月~6月上旬の乾燥で生育は停滞したが、梅雨に入り回復。7月の長雨により生育不良、作業の遅れがみられるが、50万箱、4億7,000万円の販売高を目指す。
30日に南箕輪村の伊那野菜選荷場で行われた会議には生産者17名が出席。JAの営農指導員やJA全農長野の担当者から出荷要領や規格を説明した。また指導員は「病害虫の被害を少しでも抑えるため、これからは防除を徹底してほしい」など質を落とさないよう生産者に呼びかけた。
白ネギは同JAの野菜販売高が最も多い主要品目。昨年は約51万箱(1箱3キロ)、販売高5億2,000万円の出荷があり過去5年間で最多。県内の出荷量シェアは30%を占めた。機械化で労務軽減が図れることや収益性が高いことなどから、JAでは白ネギの栽培を推進していて、産地化するため、担い手組織を中心に作付けを呼びかけている。
全農長野の担当者は「上伊那産の白ネギを求める声は毎年強い。これからは暑さに気を付けて作業していただき期待に応えてほしい」と激励した。