「諏訪湖で元気に育ってね」と願って稚魚を放流
諏訪市の豊田小学校5年生の稲作体験を支援する地域住民組織「ファーマーズ(代表藤森一彦氏)」は8月21日、同校5年1組の児童22人と、フナの稚魚の放流作業を行った。地元農家や漁協関係者、JA信州諏訪豊田支所職員らが見守る中、諏訪湖へと注ぐ用水路に約4万匹の稚魚を放した。
諏訪湖の外来魚増加を受け、諏訪湖漁業組合が行うフナの増殖事業の一環。「子どもたちに諏訪湖の在来種の減少や生態系を身近に感じてもらいたい」と5年以上前から行っている。
5月下旬に児童たちが稲作体験を行う水田に親魚を放し、6月中旬のふ化後は毎日餌を与え、コメと共に稚魚の生育を見守ってきた。
放流は、一度大きな網でフナを受けた後、コップや小さな網を使ってそれぞれの手持ちバケツに入れ、合図に合わせて「元気に大きくなってね」などと声をかけながら行った。