JA職員の説明を聞く参加者
JA上伊那は8月21、24、25日の3日間にかけて管内6会場で、籾摺調製技術者講習会を開いた。2020年産米の収穫を前に、自身で稲刈り、籾摺りを行う生産者約340人が各会場で講習を受けた。
長野米自主統一規格による水分量やふるい網目の大きさ、仕分検査基準などを確認し、全量1等米出荷を目標に、適期収穫や乾燥調製技術の要点について確認した。
今年の管内の水稲の生育状況は、草丈、茎数ともに平年をやや上回っているが、梅雨入り後の長雨の影響で、出穂はコシヒカリで平年より4日遅い。一方で、梅雨明け後は高温が続いており、このまま高温が続くと、出穂が遅いわりに成熟が早まる可能性があるとし、刈取開始予測に注意を呼びかけ、刈取開始時期の判定に用いる「積算気温」や「帯緑色籾歩合」の算定方法について確認した。
営農経済部米穀課吉原由樹係長は「8月に入っての高温は胴割粒や白未熟粒が発生しやすい状況。水管理など高温対策が重要」と話した。
8月16日時点での積算気温による収穫開始予測は9月中旬頃。同JAでは今年、26.5万俵の集荷を予定している。