雪中キャベツ播種作業行われる

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今季定植する雪中キャベツの種を播種する集落営農組合員ら

長野県小谷村で、同村の特産品でもある「雪中キャベツ」の播種作業が7月17日より始まっている。今年は27,720本の苗を育苗し、村内個人農家や生産組合などに供給する。
苗の育苗は同JAが同村内集落営農組合などに委託して行っている。育苗作業は昨年より同村内で行っており、今までは大町市にあるJA中部育苗センターで行っていたが、育苗場所と定植場所の気候の差などもあり、苗枯れなどの欠品が近年目立つようになっていた。そういった課題を解決するため、育苗作業が可能な環境がある2つの生産組合などの委託し行うこととなった。
同村の集落営農組合「池原ファーム」では7月17日より播種作業を開始。今回播種した品種は毎年栽培している「四季穫(しきどり)」。作業は1ケース72粒入るトレーに土を蒔き、手でくぼみを施したあと、種まき器を使用し、一粒一粒種を蒔いていた。播種後は、温度、水管理ができる水稲育苗用ハウス内に並べ、育苗する。同組合は「昨年より始めた育苗作業。1年目は手探りの状態だったが、おおまかな作業の流れは把握できた。昨年育苗した苗を供給した農家らからは『いつもに比べて質の良い苗だった』との声もあり、好評だった。今年も良質苗を供給できるよう管理につとめたい」と話していた。
雪中キャベツは豪雪地の気候を生かした特産品としてとても人気がある。収穫期を真冬に合わせ、根をつけたまま雪の下で育てるため、一般的なものに比べて甘みが強いのが特徴。同村ではブランド力強化や生産技術の統一化を図るため、「信州おたり雪中キャベツ生産組合」も設立している。
苗は8月上旬から下旬にかけて各農家に供給を行い、定植は8月中旬頃から始まる予定です。

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