トウモロコシの収穫をする三穂地区の子供たち
飯田市三穂地区の青年農業者で構成されるJAみなみ信州三穂盛年の会は20日、同地区の三穂保育園と三穂小学校の子供達とトウモロコシの収穫を行った。
同会は、仲間づくりや地域活性化を目的に、遊休農地(10アール)の圃場を利用した同地区の三穂小学校生徒を対象に食育事業を行っており、今年で4年目。例年は同小学校の生徒が種まきを行っていたが、この4月は新型コロナの影響で中止。代わりに同会が同地区三穂保育園に声をかけ、初めて園児を招いて種まきを実施。同会と園児たちの種まきから2か月が経過し、収穫を迎えることができた。
この日は、同会のメンバー8名の指導の下、同小学校全校生徒約80名と、同園年中年長園児17名が大きく育ったトウモロコシの収穫を交互に行った。併せて同会会長の木下清文さんが美味しいトウモロコシの選び方や害虫アワノメイガやハクビシンなどのトウモロコシの天敵について説明をした。
小学生と園児達は、教わったとおり「髭が黒くて大きいトウモロコシが甘いんだよ」と確認をしながら、自宅に持ち帰り家庭で楽しむために1人3本づつ収穫をした。
同園の小笠原久美子園長は「種まきをした園児達は、畑に足を運びトウモロコシの成長を気にかけていました。無事に収穫を迎えることができて、貴重な経験を園児たちにさせてあげることができた」と話した。
同会会長の木下清文さんは「日照不足で心配していたが甘いトウモロコシができた。新型コロナの影響に振り回されたが、今回は小学生に加え新たに園児達にも農業に触れてもらえる機会ができた。今後は子供たちに生育過程にも関わってもらえるように考えていきたい」と語った。
収穫しきれなかったトウモロコシは、22日に同会と同小学校5年生が収穫を行い、市場へ出荷する予定。