ハウスの見学をする児童
飯田市上郷の上郷小学校3年生(4クラス中2クラス)は29日、同地区のきゅうり農家できゅうりの圃場(ハウス2棟)の見学を行った。
同小学校3学年は、社会科の授業で地元の仕事についての学習を目的に、飯田下伊那で生産されている農産物について学習をしてきた。その中で、同地区できゅうりの栽培が盛んであることを知り「きゅうりはどうやって作られているのか」を知るため、見学ができる圃場をJAみなみ信州に依頼した。
同JAで同地区のきゅうり栽培農家、日比野敦さん(51)の圃場を紹介し、20日に2クラスが見学を行い、この日あとの2クラスが見学を行った。
児童は、日比野さんの後に続きハウスの中に入り、きゅうりが生っている様子を見学した後、日比野さんからきゅうり農家になったきっかけ、日々の作業内容、気を付けていること、などの説明を受けた。
児童からは「どこに販売しているんですか」「どんなきゅうりにしたいと思って作っていますか」「どのくらいの大きさになったら採るの」「1年で何本採れるんですか」など次々と質問が出され「多い日で1000本。年間で11万本」という答えに「えー、そんなにー」と驚きの声を上げた。
日比野さんは「今年は雨続きでいつもよりきゅうりが取れないが、児童らの様々な質問に答えるのは楽しかった。元気をもらいました」と話した。
同小学校の小林真実教諭は「授業では、この地域でどんなものが生産されているのかを子供たちで調べ、学習してきました。この学習で、農家の方が自分たち消費者のことを思って努力して生産してくれていることを知ってほしい」と話した。