井上共選所に持ち込まれた桃
JAながのは7月6日、露地栽培の桃の出荷を始めた。例年並みのスタートで、須坂市の井上共選所や千曲市のちくま西部流通センターの初出荷を皮切りに、管内各地の共選所で7月中旬にかけて順次始まっている。出荷は10月上旬まで続き、「白鳳」「あかつき」「なつっこ」「川中島白桃」など、さまざまな品種をリレーする。生育過程で適度な降雨があり玉肥大は良好。現在は、早生種の「たまき」「赤宝」などの品種を生産者が持ち込んでいる。
今年はJA全体で前年比95%の23万ケース(1ケース=5キロ)の出荷を予定している。出荷先は関東や関西、中京方面の他、一部は海外にも輸出する。
桃の輸出に取り組む「志賀高原もも部会」は2019年度、輸出量約2万1000ケース(1ケース=同)で、輸出額は過去最高の9430万円だった。出荷時期と需要期を考慮し、国内販売と海外への輸出販売を組み合わせることで、販売価格の安定をはかっている。