Uターン就農でブロッコリー栽培 規模拡大目指す

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2万ケースの出荷を目指す井出さん(6月25日、佐久穂町で)

佐久穂町穂積の井出敦人さん(35)は、ブロッコリーを中心にレタス類やカボチャなどの栽培に取り組んでいる。井出さんは東京都の会社に勤務していたが、家族が体調を崩したことを機に30歳でUターン就農を決意。就農当時はズッキーニを栽培していたが、比較的価格が安定して収入が見込める品目として33歳からブロッコリー栽培に乗り出す。
新規就農者や担い手の支援・育成に取り組むJA佐久浅間農家経営支援対策チームから、空き農地などの地域の営農情報を取り入れたほか、先輩農家やJA営農指導員らの指導を受けながら栽培技術の習得に励んだ。
当初、30アールからスタートし、現在は約8ヘクタールに作付面積を拡大。通年と季節雇用などを合わせて6人の従業員とともに、最盛期は1日およそ300ケース(1ケース4キロ)を出荷している。「ブロッコリーは鮮度が命。収穫の適期を逃すことがないように毎日、圃場に足を運び様子を見ている」と良品の出荷にこだわる。
3年ほど前からJA青年部にも所属する井出さん。「部員との情報交換で栽培技術に磨きをかけ、作付面積で10ヘクタール、2万ケースの出荷を目指したい」と意欲をみせる。

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