御嶽はくさい収穫始まる

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「御嶽はくさい」を収穫する笹川さんと家族

木曽特産のブランド野菜「御嶽はくさい」の収穫が主産地の一つ木曽郡木祖村で始まった。緑一色の畑が広がる同村小木曽の大原ほ場では20日早朝、前日の降雨で残った雨露に濡れたハクサイを手際よく切っていた。
JA木祖村野菜部会長の笹川高広さんは、4月中旬に苗を植えてからこの日が今年初めての収穫日。収穫の10日前までの一時期、旱魃による遅れが心配されたがほぼ順調に育った。葉の締まり具合を1個ずつ確認しながら包丁で切り、専用箱に1個ずつ丁寧に詰めていった。初日の収穫量は200ケース(1ケース15キロ)。近くのJA小木曽予冷庫に運び、翌日関西方面の市場へ出荷した。笹川さんは「新型コロナの影響で先が見通せない中、品質管理をしっかり行い、健康にも注意してハクサイ作業ができることを願いたい」と話した。
JA木曽の今年の出荷目標は33万ケース。苗による移植栽培は出荷量を確保するための対策として取り組んでいる。現在市場での販売価格低迷が懸念されるが、他産地の動向を見ながら的確な対策を講じていく。JA白菜専門指導の巣山孝治技術員は「出荷間際の旱魃による生育の遅れが心配されたが、概ね順調に出荷できた。出荷に向けては高品質で安心安全なハクサイを届けていきたい」と話した。
管内のもう一つの主産地、開田高原の出荷は25日から日から始まっている。主流である直まきハクサイの収穫は早いところでは6月末ごろから始まる。

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