青年部の指導を受け行う児童の田植え
飯田市立山本小学校5年生32人(担任:細田一成教諭)は、8日、同校敷地内の田んぼ約1アールで、田植え作業を行った。
この田んぼづくりは、2012年からJAみなみ信州青年部山本支部が講師を務め、9年目の取り組み。
それ以前は地元生産者が指導していたが、若い人に任せたいと同青年部に相談があったことから始まった。
この日の田植えには、同青年部5人JA職員3人が指導にあたり、児童は一列に並んで引っ張った紐に付けられた印に合わせて丁寧に作業を行った。
田植えが初めての児童もいる中、慣れない泥に足を取られながらもみな一生懸命行い、およそ30分で作業を終えた。
作業を終えた児童は「田植えがこんなに大変なことを知った」「みんなと作業できて楽しかった」と振り返った。
同支部の市村寛支部長は「一つ一つの作業からお米作りの大変さを知ってもらい、食べ物のありがたいや収穫の喜びをしっかり感じてほしい。自分たちで育てたお米の味を忘れないように1年間、頑張ってほしい」と話した。
細田教諭は「児童からは慣れない作業でも時間の経過とともに早く正確に行う姿が見られた。今後も管理や観察をしながら、収穫を楽しみにしていきます」と話した。
5月27日には田植え前の代掻きも児童が青年部と一緒に行い、今後は水管理や草取り、10月には稲刈り、はざかけ、脱穀までの作業を行う計画で、およそ80㎏の米を収穫する予定。