みんなで楽しむ代掻き体験
飯田市の伊賀良小学校5年生144人は、16日、田んぼの代掻きと畦塗りを行った。
毎年、同校5年生の水稲栽培には、JAみなみ信州職員2人が指導にあたり、この日代掻き作業前には同JA職員から代掻きの説明をした。
昔は田んぼを起こすためにこの地域の農家は牛や馬を飼っていたことに触れ、現在は代わりとなるトラクターを実物を見せながら説明した。
田んぼに入ることも恐る恐るだった児童だが、代掻きでは走り回ったり寝転んだりと普段では経験できない体験もできた。
児童による代掻きのあと、トラクターを使った代掻きを見学し、使用後の仕上がりを再度田んぼに入り確認した。
フカフカに起こされた田んぼに入った児童は、「気持ちいい」などの声を上げ、田んぼに寝そべったり「泳いでいい?」など大はしゃぎ。
畦塗りでは、教諭から「モグラや蛇が作った穴から水が漏れないよう、しっかり泥でふさぎましょう」と指示があり、一列に並ぶと足元の泥を畦に塗る作業を行った。
この日指導にあたった同JA入組2年目、農産課の加藤勝斗技術員は「児童が田んぼではしゃぎ楽しむ姿からいっぱい元気をもらいました。おいしいお米がとれるようにみんなで頑張っていきたい」と話した。
18日に予定する田植え作業では、晩生品種の天竜乙女を植える計画で、10月の刈り取りでは鎌を使用した稲刈りやはざかけも実施する。
収獲までの田んぼの管理は児童が中心となって行い、同JAも支援を行っていく。