小菊栽培講習会と穴掘機による排水対策実演講習会開催

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エンジンオーガで地面に穴を掘ってみる生産者

JA木曽花卉生産部会は5月14日、小菊栽培講習会開催に併せ、畑の排水対策として地面に穴を掘る穴掘機「エンジンオーガ」の実演講習会を開いた。
小菊栽培講習会は、同JAが新規品目として2018年から取り組み始め、JA全農長野花きグループの北沢高則監理役を講師に定期的に開催している。この日は木曽郡大桑村の中振田勇さんの畑に部会員10人が参加し、昨年9月に定植した小菊への追肥と土寄せについて指導を受けた。北沢監理役が追肥の撒き方や管理機で土を起こして鍬で土寄せする方法を実際に行って見せた。北沢監理役は「市場に出荷する小菊栽培はあまり手をかけず、どれだけ多く本数が出せるかが目標となる。自分の菊が一番いいと思って育ててもらいたい」と話した。同JA花卉担当・狩戸公彦技術員は「より多くの出荷ができるようしっかりした管理をお願いしたい」と呼びかけた。
講習会の後半では、JA全農長野営農資材課による穴掘機「エンジンオーガ」の実演講習会を同畑で行った。同機は地面に60cmほどの深さの穴を掘ることができ、水が溜まりやすいところや排水の悪い土壌に対する排水対策ができる。実演では畑の畝間に同機で穴を掘り、水の吸水性をよくするため、掘った穴にもみ殻を入れて塞いだ。
「エンジンオーガ」はJA全農長野が北信地区のほ場で実用試験を行い、花き栽培にも有効であるとして、今年の2月にJAグリーン長野で初実演会を実施している。
JA木曽でも花卉生産部会員の畑の排水対策に有効利用がはかられるものとして、同機の購入を検討し、品質向上に努めたいと考えている。

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