地元産アルストロメリア購入で花き農家を応援

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購入したアルストロメリアを受け取る御代田町産業経済課の小宮山主事(左)(5月14日、御代田町で)

新型コロナウイルスの影響で花きの需要が落ち込む中、生産者を応援しようとJA佐久浅間は「佐久浅間の花購入運動」に取り組んでいる。JA役職員をはじめ、管内行政やJA長野厚生連病院を中心に協力を呼び掛け、支援の輪が広がっている。
各種イベントの中止・延期、外出自粛等の影響を受け、5月上旬の時点で同JA産のアルストロメリアは昨年比で出荷本数69%、販売価格53%と苦戦している。
需要の低迷が続く花き農家を応援しようと、3月中旬にJA役職員購入運動を企画し、3150本を販売。第2弾の取り組みとして管内行政やJA長野厚生連病院等に協力を呼び掛けたところ、多くの予約注文があり、4月上旬から5月中旬にかけて9カ所に5400本を届けた。また、JA長野県グループと長野県で取り組む「県産花き一人一束購入運動」では、同JA産のアルストロメリア1880本を配送。JA独自の購入運動と合わせ、これまでに約1万2000本を販売した。
アルストロメリアを購入した御代田町産業経済課農政係の小宮山藍主事は「農業は生活に欠かすことのできない大切な産業の一つ。花を購入することで農家の皆さんを応援することができればうれしい」と話した。
同JA管内でアルストロメリアを生産する佐久穂町海瀬の畑隆之さん(40)は「2月下旬から4月の出荷最盛期に重なったことが大きかった」と新型コロナウイルスの影響を振り返ったうえで「消費者の温かいメッセージが生産者の力になる。私たちがつくった花で生活に彩りを与えられることを願い、次期作の準備に取り組みたい」と力を込めて話している。

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