JAぶどうセンターで始まったハウスブドウの出荷作業
JA中野市は4月26日、ハウスで加温栽培したブドウを初出荷した。当日は、「巨峰」「ブラックビート」合わせて約100キロを、東京、名古屋、大阪の市場へ出荷。JAぶどう部会役員や職員らが、外観のチェックや糖度、酸味などの品質検査にあたった。
今年は、4月に入り低温が続き、ブドウの着色、食味が心配されたが、生産者の栽培管理の徹底により、粒肥大や食味、着色が整った良質のブドウに仕上がった。同部会の田中大士部会長は「今日を皮切りに、シャインマスカットやナガノパープルなど、人気の品種も順次出荷する。一人でも多くの方に当JAの美味しいブドウを食べてもらいたい」と話した。
同JAは、「食味重視」を基本に掲げ、糖度18度以上、酸味1パーセント未満を最低基準に設定。非破壊センサーで検査し、基準をクリアしたものだけを出荷している。
JAぶどう部会の部会員は515人で、管内の栽培面積は約340ヘクタール。4月から来年1月までの約9カ月間、出荷する計画。今年度の年間取扱目標は、出荷量88万ケース(1ケース4キロ換算)、販売金額53億円、信頼される産地の構築に取り組む考えだ。