台風長芋被害への支援策を説明

営農技術員が対策を説明(長野市松代、2月17日)
営農技術員が対策を説明(長野市松代、2月17日)

JAグリーン長野は、2月10日・17日に、「台風19号による長芋災害関係支援事業説明会」を開いた。両日あわせて対象農家50人が出席。千曲川河川敷で発生した長芋畑の被害対する支援について営農技術員が説明した。
支援策は、主に個々に行う土砂の撤去工事、流れ着いた資材・被害を受けた支柱の回収、長芋支柱(資材)への確保と費用補助、種芋の確保と費用補助を、長野市、長野市農作物等災害緊急対策事業やJA農業開発事業を通じて行うことを説明。「種芋」は、他産地の種芋では、当管内の気候や土壌に適さないことから、JA松代農業総合センターや管内優良生産者より管内優良系の種芋の提供を受ける旨を伝えた。費用に対する補助率は、事業申請数等をふまえ、また、事前に行った実態調査の内容もふまえ、理事会等や市事業で決定する予定。生産者は「果樹も被害を受けて、収入が厳しい。これも含めて補助も考えてもらいたい」と、手厚い支援を要請。JAでは、特別融資制度等の活用もすすめ、個人相談にも応じながら、生産者の営農継続を支援する考えだ。
同JAでは、台風19号により、千曲川河川敷の長芋畑40ヘクタールに土砂の堆積、支柱の破損・流出、また土砂が芋ごと流出するなど被害が発生。土砂撤去が出来た農家では、掘り取り作業も開始されているが、出荷については、土砂の撤去が進まないことも含め、長芋全体の計画比の6割程度(1月末)の出荷に留っている状況。引き続き、行政と連携した支援による生産者の手取り確保と産地の復興に取り組む考えだ。

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