度重なる自然災害を乗り越え、安定した単価に

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あいさつする矢島常任委員長

2月4日、JA塩尻市果実常任委員会(矢島秀一常任委員長)は、管内の果実生産者を対象に果実生産販売実績検討会を開いた。会場には、生産者・全農・市場関係者ら96名が集まった。
今年度は、4月下旬と5月上旬の二度に渡る凍霜害により梨・りんご・ももに着果不足等の被害をもたらした。特にネクタリンは凍霜害により甚大な被害を受け、着果量が極端に少なかった。管内主力のぶどうについては、着色期である7月の日照不足と8月中旬からの降雨により、果粒肥大、着色不足などが多く見受けられたが、晩腐病の発生が昨年より比較的少なかったことにより計画数量を上回った。
令和元年度生産販売実績では、全品目5月中旬より重点市場との凍霜害対策を含めた綿密な打ち合わせを行い、特に果実品質、出荷量の状況を伝え販売計画の調整を行った。そのため、安定した単価、自然災害に左右されない販売が行えたことにより、果実全体の販売金額は、4億2405万円(前年対比88.4%)、販売数量は905トン(前年対比78.4%)となった。また、主力の生食用ぶどうは販売金額2億4282万円(前年対比107.7%)、販売数量224トン(前年対比106.1%)を推移した。
矢島常任委員長は「今年度の栽培は昨年以上に自然災害に苦しめられた」と話し、生産者や市場関係者らに安定した単価で販売ができたことを感謝した。
市場関係者は「盆前に多くの出荷があったため高単価を維持できた。塩尻の品質の良さは量販店からも期待が高い」と高評価を示した。

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