更なる園芸作物の振興に向けて

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優秀出荷者表彰を受ける農家ら

大北園芸振興協議会は1月17日、北アルプス地域野菜生産振興大会を大町市のJA本所会館で開いた。会には大北地域管内の農家や北アルプス地域振興局、JA職員、その他関係機関など約45人が参加。令和元年度の出荷・販売、令和2年度の園芸生産振興策について確認した。
会のはじめに、同協議会の鈴木正幸協議会長は「今後も安定した生産人口の確保をしていき、大北地域の園芸生産拡大に向けて取り組んでいきたい。本生産振興大会を通して、今後の園芸生産振興、各農家の生産意欲の向上につながっていけば」とあいさつ。共催したJA大北の山田高司組合長は「特に昨年度は白ネギを中心に面積・出荷者が増えた。他の園芸品目に関しても今後、販売・出荷ともに増えていくように、万全の営農指導体制でサポートしていきたい」と話した。
大会では令和元年度の野菜関係優秀出荷者を表彰したほか、JAや県から昨年度野菜生産における課題と対応策、生産販売経過、令和2年度野菜生産振興方針、園芸栽培における優良事例の発表などが行われたほか、県農業技術課の専門技術員を講師に土壌診断の見方と活用法について講演もあり、土壌診断と結果を活用した土づくりについて学んだ。また、意見交換も行われ、栽培上の課題などについて共有した。
昨年度は白ネギ、レタスなどを中心に栽培面積、出荷量が例年を上回る結果となった。また、業務用野菜についてもジュース用トマトを中心に出荷量が増え、一昨年の販売額を上回る約2500万円となった。
同JAでは今年度の園芸生産販売振興方針として、認定農業者や担い手農家などの栽培者が、安定した所得を得られる園芸の提案・振興をはかるとしており、各推進品目に対する定植機などの貸し出し、生産資材代の助成などの支援策を予定している。


優秀出荷者表彰受賞者は次の通り(敬称略)
▽アスパラガス=降旗三夫(松川村)▽白ネギ=奥原祝明(大町市)▽ミニトマト=杉本英二(白馬村)▽キュウリ=松尾将平(松川村)▽ナス=新村久仁男(松川村)▽ジュース用トマト=伝刀裕充(大町市)▽特別賞=仁科祐樹(大町市)▽同=上條栄(池田町)▽同=等々力潔(大町市)

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