被災農地復旧へ、ボランティア作業後押し

JAながのは長野市と連携し、台風19号の豪雨災害により浸水被害を受けた農地に堆積した土砂の撤去作業などを行う重機ボランティアの負担軽減と農地の早期復旧を図っている。市内で土砂撤去などの災害復旧作業を行う生産組合やNPO法人などの重機ボランティア7団体が対象。JAと市が作業委託契約を結び、JAがボランティア団体と直接契約する事業で、重機のリース代などを支払う。各ボランティア団体では、復旧作業において重機の燃料代や管理費といった経費が嵩み大きな負担となっているため、この事業を活用することで費用負担の軽減を図り、土砂の早期除去につなげている。
リンゴ栽培が中心の被災した果樹園では、これまでの農業ボランティアの活動により樹体根回りの土砂撤去は概ね解消されたが、農地の広範囲には未だに大量の土砂が堆積している。被害を受けた農地は、災害復旧事業の支援対象になるが、現状では土砂の撤去作業が十分に進んでいない。果樹園では、病害虫防除作業に使用するスピードスプレヤー(SS)が入れない箇所もあり、3月の防除時期に間に合わせる必要がある。ボランティア団体のメンバーは、長野市長沼地区などでショベルカーやホイールローダーなどを使い作業にあたっている。
この事業の取り組みは、2019年11月から20年3月末日まで行う予定。

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