雪不足のり越え、良質品出荷へ

「雪不足のり越え、良質品出荷へ」の画像
出荷の基準などを確認する農家ら

長野県小谷村で、同村のブランド野菜として注目を浴びている「雪中キャベツ」。出荷を目前に、目揃い会が1月8日、同村中土地区ほ場で開かれた。現在、同村内10生産者が生産をしており、約90アールに26000本を定植。天候不順や一部で獣害もあり、収穫量は16000~17000玉を見込む。
同村の特産品として毎年生産が行われている雪中キャベツは、収穫期を真冬に合わせ、根をつけたまま雪の下で育てるため、一般的なものに比べて甘みが強いのが特徴で、大変人気がある。また、商品のブランド力強化や生産技術の統一化などを図るため「信州おたり雪中キャベツ生産組合」も立ち上げている。
目揃い会には、同村内の生産農家ら約14人が参加。JA大北小谷営農センター営農指導員の青木剛司職員から出荷時の荷造りや収穫目安、今後の出荷日程、収穫後の残渣処理についてなど説明があった。青木職員は「積雪の遅れによる病気の発生や出荷時の外葉調整などに気を付けていただき、ブランド品として、良質なものの出荷をお願いしたい」と生産者に呼びかけた。また、実際に味も確認し、食味をした農家らは「甘みがしっかりとのっていておいしい」と話していた。
今年は降雪の遅れもあり、収穫時期は例年よりも遅めとなったものの、玉の大きさは平均1.5キロから2キロと平年並みの大きさで、糖度もしっかりとのった良質なものとなった。
雪中キャベツは今後のほ場の積雪具合なども踏まえ、1月を中心に順次収穫が始まり、1月中旬頃からの出荷を予定している。道の駅小谷や同JA直売所、県内一部スーパーなどで販売される。

MENU