秋の叙勲・瑞宝双光章受章を記念して、講演会を開催

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講演する井上憲昭名誉院長

富士見高原医療福祉センター富士見高原病院名誉院長の井上憲昭(いのうえかずあき)が、秋の叙勲受章を記念して12月27日に、「高原病院に託した夢~41年間の軌跡~」と題した講演会を開催しました。講演会には、地域住民、行政関係者、病院OB、職員など約100名が来院し、昭和53年に同院に着任してからの41年間の医療と地域への思いを語った。
まず、今回の受章は、私個人にではなく、同院に着任後、共に苦労をしてきた職員に対するもので、今は亡くなられた諸先輩方の顔が浮かんできますと話した。医師になって信州大学の内科医局に在籍をしていたときは、尊敬する教授のもとで神経内科医として難病の治療を務めていきたいと考えていた。しかし、同院への着任後、地域住民と関わっていくなかで、住民はありふれた病気の治療をまかせられる病院、さらに難しい病気を的確に判断してしかるべき病院に紹介をする医師を求めている。その求めに応えなければ、病院は存続できない。そして医療は医療者の思いを押しつけてはいけない、求められるものに応えるものとの思いを持ち続け41年間務めてきたと話す。最後に、80歳を過ぎてからもなお、俳句など新たなことに取り組んでこられた元全国中央会会長の堀内巳次さんの様に、自身も情熱を持ち続け、今後も若年障害者が親が亡くなった後も、地域で暮らしていける環境づくりを整備していきたいと語った。
講演終了後に、「富士見高原病院があるから、ここで安心して暮らすことができます」と70代の地域の方から感謝の花束を受け取った。

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