被災農地復旧へ、農ボラ助けに

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11月30日、上今井地区の果樹園で。樹木まわりの泥土をかき出すボランティア

JAながのとJA中野市、中野市は「信州なかの農業再生復興ボランティア実行委員会」を立ち上げ、11月30日から、参加したボランティアが台風19号で被災した農地の復旧作業を始めた。初日は、一般のボランティアとJAながの役職員ら110人が参加。中野市上今井地区の農家30戸の果樹園で活動した。
千曲川流域にあり浸水被害を受けた同地区の果樹園は、泥土が40センチほど堆積しているため、スコップで樹木の周りの泥土をかき出したほか、漂着したゴミを撤去した。今後は、積雪量や進捗状況に応じて随時作業を行っていく。
上今井地区で農業を営む神田尚志さん(80)は、リンゴの栽培面積80アールの内、5割ほどの園地に被害を受けた。「農地の復旧を諦めていたが、ボランティアの存在を知り支援を求めた。ボランティアの皆さんの頑張りに応えるためにも、一年でも長く栽培を続けていきたい」と感謝した。
埼玉県からボランティアに参加した公務員の男性(47)は「美味しいリンゴの産地を助けたい気持ちで活動に参加した。自身のSNSでも活動を発信しているので、少しでも参加者の増大につながれば」と話した。

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