生産者が店舗復旧を支援

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買い物カゴについた土を丁寧に拭き取る直売会員

JAグリーン長野A・コープ直売会は10月16日、台風19号で被災したA・コープ松代店(長野市松代)の復旧作業を手伝った。午前10時からと午後1時からの大よそ2時間ずつ、のべ80人が参加。直売コーナーに使う棚やバケツ、来店客用の買い物カゴ等についた土のふき取り作業、駐車場に残る泥の洗い流し等の作業に尽力した。
作業は、同直売会生産者が「自分たちもぜひ復興に協力したい」という申し出から実施。15日夜に直売会用のメールで協力を呼びかけたところ、16日午前には約50人が集まった。生産者は、雑巾や動力噴霧器、タンクなどを持ち寄り、店舗従業員に交じって作業。買い物カゴから土汚れを拭き取る作業では、動力噴霧器や高圧洗浄機で泥を落とし、土をふき取り、さらに、きれいなタオルでしっかりと汚れを拭き取り仕上げるという3段階で丁寧に作業をすすめた。生産者の中には、「自分も何かできることがあればと参加した」と話すものや「いつもお世話になっているので何とかしたい」「自分がつくった農産物の売り先が無くなってしまうので、ぜひ早く営業にこぎつけて貰えれば嬉しい」とそれぞれに早期復旧へ想いを口にし、黙々と作業に取り組んでいた。宮尾眞二直売会長は、「生産者のなかには被災した人もいるが、多くの会員に参加していただけた。洗う・拭く・片付ける作業はできるので、直売会として何かお手伝いが出来れば良い」と話した。神山貴憲A・コープ松代店店長は、生産者の協力に感謝を述べるとともに「みなさんご協力いただいた分、一日も早く良い形でオープンしたい」と話した。
店長によると、台風襲来の12日未明、店舗に雨水が入ったことにより異常を知らせる警報が鳴り、店長が店舗内を確認。翌早朝に再度確認に向かったところ、千曲川と千曲川から続く蛭川が氾濫したことにより、店舗駐車場・店舗内全体が30cm浸水。同日昼過ぎに水が引いたが、周囲の交通規制等により、復旧作業は14日から本格的に開始。店舗従業員や(株)長野県A・コープ本社からの応援等で14日・15日と各日100人が、荷物の搬出や洗浄作業をすすめた。引き続き、清掃作業や機械のメンテナンス、店舗内の消毒作業を行う予定。現状で再オープン日は未定だが、早期の開店をめざして、生産者の協力も得ながら一日も早い復旧・開店をめざしている。

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