酒米大豊作 みんなで稲刈り 日本酒造りプロジェクト第3弾

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稲刈りとはぜかけを行う参加者ら

長野県白馬村の八方尾根観光協会は10月5日、村の新しい特産品開発に向けて、地元産の酒造好適米を原料とする「日本酒造りプロジェクト」の3年目の稲刈りイベントを同村野平地区の棚田で開催した。
同プロジェクトは村を訪れるオーストラリアや東南アジアからの外国人観光客に、日本酒の人気があることから一昨年より始まっている。プロジェクトを通して誕生した日本酒「白馬八方黒菱」は村内酒販店をはじめ、村内のコンビニエンスストアやスーパーなどで販売。使用した酒米は、県農業試験場が開発した「信交酒545号(山恵錦)」。同村のJA大北北部育苗センターで育苗を行ったもの。今年は昨年とほぼ同じ約7000本(720ミリリットル)の製造を予定する。醸造は昨年に引き続き大町市の薄井商店が請け負う。
稲刈りイベントには国内外から公募した参加者や地元ボランティアなど約80人が参加。開会式でプロジェクトを主催する同協会の丸山和博会長は「5月に苗を植え、同地区の方々にご協力いただき、無事稲刈りを迎えることができた。1月には完成したお酒が味わえるので、今日一日頑張って稲を刈っていただきたい」とあいさつ。地元ボランティアから鎌を使った稲の刈り方やはぜかけの仕方について説明を受けた後、実際に田に入り、稲を刈った。参加者らは稲を刈った後、はぜかけ用に、稲をわらでまとめるのに「難しい」と苦戦しながらも、最後の方には慣れた手つきで作業を進めていた。稲刈り後には地元八方温泉の湯を使った足湯とバーベキューで疲れを癒した。
収穫した酒米は、醸造先の薄井商店で満月の日に搾り、1月に完成する。1月18日に同村内ホテルで完成イベントを開催する。
同協会では「酒造りプロジェクトを通して、体験ツアーやお酒を買い求めに、村を訪れる人が増えていけば」と期待を込める。

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