もしもに備え、人生会議解説

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講師の話を真剣に聞く参加者

JA長野厚生連長野松代総合病院は9月中旬、長野市の松代公民館で第7回介護者・介護予防教室を開いた。地域住民ら19人が参加。同病院の訪問看護ステーションまつしろの訪問看護師、菅原優子さんが「人生会議をご存知ですか」と題し、「人生会議」について解説した。
人生会議とは、「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」の別称で、ここ数年で広まってきた考え方。もしものときに備えて、人生の最期に受けたい医療やケアについて、希望や思いを家族、介護やケアに関わる医療従事者とともに、あらかじめ繰り返し話し合っておくことをいう。
自分や家族が、突然の事故や病気で意識がなくなった場合、延命などの治療について、どのような選択をすべきかは周りの人を悩ませることが多い。そのため、健康なうちに意思表明をしておくことは、家族の迷いを救うことになる。
菅原さんは「元気なときにこそ考えておくことが大切」と説明。自分が人生の最期まで大切にしたいことや、過ごしたい場所など、自分らしく生きるために話し合っておくべきことを挙げ、参加者とともに考えた。また、行政や医療機関が発行する「事前意思表明書」などの様式についても紹介した。
参加者は「人生会議という言葉を初めて知った」「独り暮らしなので、まず自分の意志を書き出してみたい」と話した。

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