全農家で成熟調査

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非破壊測定器で糖度と熟度を調べるブドウ部会員

JA中野市ぶどう部会は12日まで、「シャインマスカット」の生産者全戸の成熟巡回調査を初めて行った。生産者の園地で、測定器を使って糖度と熟度を調査。収獲直前の時期に仕上がりを確かめて、産地として安定して品質の高い「シャインマスカット」を出荷していく狙いだ。
同部会では7月に着果点検を行い、園地の果実品質のばらつきをなくす巡回を行っているが、露地の「シャインマスカット」の出荷前に、同じ点検場所で、この調査を実施することで成熟仕上がりを確認する。
2日から支部ごとに実施した。巡回調査当日は生産者、JAのブドウ担当営農指導員、県北信農業改良普及センターの職員が数人のグループに分かれ、県が貸与する果実非破壊測定器「おいし果」とデジタル糖度計を使って、調査した。
調査に参加した生産者は「自園だけでなく人の園地を見て参考になった」「順調に糖度が高くなって良かった」などと話していた。
同部会では、「シャインマスカット」の出荷解禁を16日に設定したい。いよいよ出荷本番を迎える。
JAのブドウ担当営農指導員は「検査で糖度は高い値を示し、今年も果実品質が安定していることを確認できた。今後もこの検査を通じて成熟データを蓄積し、高品質なシャインマスカットの生産を心掛けていく」と強調した。

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