ミニトマト出番

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ミニトマトを収穫する太田さん

白馬村のJA大北北部育苗センターで、水稲育苗ハウスを活用したミニトマトの収獲、出荷が本格化している。農家が施設を借りて栽培、主に中京方面へ出荷し、女性を中心にブランド品として人気を集めている。
同育苗センターは同村や小谷村などの農家に水稲苗を供給する基幹的施設で、30棟約150アールのハウスが並ぶ。育苗後の夏季にも施設を有効活用しようと、JAが農家に貸し出している。地域の農家が主体となり1989年にJA白馬地区園芸部会を設立。現在、19人の農家が栽培している。
昨年の販売実績は約1万ケース(1ケース3キロ)で約2300万円。今年はこれを上回る出荷、販売を目指す。出荷は8月下旬に始まり、9月を中心に10月末まで続く見込みだ。
太田幸子さん(41)はハウス1棟でミニトマト約340株を栽培する。同部会の横山嘉政部会長からの「やってみない」の一言をきっかけに始めて4年目。ベテラン農家の横山さんから、手取り足取り教わりながら栽培の知識を得たという。太田さんは「今年は日照不足による生育の遅れはあったが、収獲前の高温で、着色や大きさなど品質は良い」と話している。
JAは「今後は昼夜の温度差が徐々に広がってくるので、病気などの発生には気を付け、収獲ロスのないように作業を進めてほしい」と呼び掛けている。

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