頭も使った体操が有効

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楽しみながら体操する参加者

JA長野厚生連長野松代総合病院は7月下旬、長野市の松代公民館で介護者・介護予防教室を開いた。地域住民ら26人が参加。同病院の久保田美咲作業療法士が「頭と体を使って認知症予防!」と題し、認知症の予防に有効な運動と頭の体操を組み合わせたトレーニングについて解説した。
認知症は、脳細胞に栄養や酸素が行き渡らず、脳が萎縮することにより起こる。脳萎縮の予防には「社会的な交流を保つ(人とのコミュニケーション)」「栄養バランスの良い食事」「適度な運動」が効果的だという。久保田作業療法士は「適度な運動をすることは、身体の司令塔である脳を活性化させ、脳の萎縮を予防する」と説明した。
また、頭と体を同時に使うことは、集中力や記憶力の向上、脳萎縮の予防に効果があるとされている。参加者は、足踏みをしながら数を数え、3の倍数で手をたたくトレーニングの他、リズムに乗って行うしりとりや、全身を使ったじゃんけん体操などに挑戦。ゲーム感覚で体操を楽しんだ。「頭を使ったが楽しかった」「毎日繰り返すことが大事」と話していた。

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