回想法で脳活性化

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回想法を解説する小林作業療法士

JA長野厚生連長野松代総合病院は7月上旬、長野市の松代公民館で介護者・介護予防教室を開いた。地域住民ら25人が参加。小林みなみ作業療法士が「懐かしい遊びで認知症予防」と題し、認知症予防に効果的な「回想法」を解説。グループごとに思い出話や懐かしい遊びを楽しんだ。
回想法は、懐かしいものに触れたり昔の思い出を語り合う心理療法。昔の経験を振り返ることは認知機能の改善や精神の安定に効果的とされ、認知症の方へ有効なアプローチだと注目されている。小林作業療法士は「記憶を物語として表現するとき、脳はさまざまな部分が連動して使われる。脳の活性化にはよいトレーニング」と説明。参加者は自己紹介で、出身地や子どもの頃にした遊びについて、思い出話を交えながら語った。
また、回想を促す方法として懐かしい遊びも効果的。信州にちなんだすごろくやかるた、紙ふうせんなどで子ども時代に帰ったように夢中で遊びを楽しんだ。
参加者は「認知症予防にこういうやり方があるのだと知った」「皆で遊んで笑うことができて楽しかった」と話した。

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