加工用タマネギの共選作業をするJA職員ら
JA大北管内で、園芸振興の一環として栽培を推進している加工用タマネギの収穫が本格化している。大町市のJA中部営農センターでは、出荷前の共選作業が5日から始まっている。
共選作業では、機械でタマネギの根と葉を切り、磨いて、出荷用に調製。その後、自動で選別機にかけて、大きさごとに分ける。JA職員は「4月から5月にかけての肥大期の日照と降水量が程よく、昨年に比べて収穫量は多い。玉は比較的大きく、品質は良好だ」と話している。
加工用タマネギは、播種(はしゅ)から収穫、共選まで全て機械化一貫体系が整備されており、生産者の労働時間とコスト削減につながる。管内では同市や池田町を中心とした16の法人・個人の生産者が、約3.6ヘクタールで栽培している。今年の予定出荷数量は約36トン。主に県内業者へ出荷する。収穫、共選作業は7月下旬まで続く予定だ。
JAは2019年度からの長期構想3カ年計画で、農産物販売高の増加を掲げている。その中で加工用タマネギは栽培面積8ヘクタールを目標とする。今後も一層の生産者と栽培面積の増加を目指して、播種機や移植機、収穫機の貸し出し、新規栽培者や作付面積を拡大する生産者への苗代などの助成といった支援をしていく計画だ。