おいしい米 任せて

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コンクールに挑戦する(右から)永原さん、西村さん、青木さん、米久保さん

塩尻市の若手米生産者の永原光治さんと西村憲さん、青木昭一さん、米久保智さんの4人は、2018年度から米・食味鑑定士協会主催の「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」に自身の米を出品している。
出品は、おいしい米作りや品質向上を目指す目的で開いた勉強会で、同コンクールを知ったことがきっかけ。初めて出品した18年度は、それぞれがこだわりの栽培方法で作った。食味83~86点のおいしい米として評価された。
2回目の挑戦となる今年度は、JA全農長野から資材の提案を受け、東洋ライスの肥料「米の精」を共通肥料として栽培を始めた。各自の栽培方法にプラスして、栽培環境に合わせて投入量を調整していく。永原さんは「独自の肥料や最新の衛星利用測位システム(GPS)付きの田植え機を使って栽培しているメンバーもいる」と話す。
「米の精」は、BG無洗米を作る工程でできた有機質肥料。米から取り除いたぬかを有機肥料として田んぼに返し、健康な稲に育つことが期待される。「米の精」を使った水田面積は4人合わせて120アール。メンバーは「食味度の高い、高品質な塩尻産の米を多くの人に知ってもらいたい」と意気込む。
同コンクールは毎年、秋の新米が出そろう11月ごろに開かれ、食味や整粒度などを審査する。1999年から始まり今年で21回目、国内最大級の米の大会だ。台湾など海外からの出品もある。今年は千葉県木更津市で開催され、4人の若き生産者のおいしい米に地域の期待も高まる。

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