高収量めざし技術共有

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百瀬さんの圃場を視察する参加者

全農中信事業所JA園芸事業推進協議会ジュース用トマト部会は17日、松本市と富士見町で視察研修会を開いた。部会役員やJA職員らが出席。収量向上とJA間の情報共有が目的だ。部会はJA松本ハイランド、あづみ、塩尻市、洗馬、大北で構成する。生産者は、先を予測しながら工夫と手間を掛け、7月下旬からの出荷に向けて奮闘している。
JA松本ハイランドの百瀬康司さんの圃場(ほじょう)で、こだわりの土づくりや、割り箸を利用したマルチの敷き方など栽培管理方法を学んだ。夏季、30度を超える高温でも耐えられるよう、細胞壁を強化し樹勢維持促進や根を伸長させるため「粉石灰ふりかけ(かき殻石灰葉面散布)」がポイントと説明。百瀬さんは「凍霜害の対策でもある。実際今年の4、5月の霜にも負けず順調に生育している」と話した。
視察の後は、今年4月にオープンした富士見町のカゴメ野菜生活ファームの工場を見学した。「農業・工業・観光」が一体化した体験型「野菜のテーマパーク」で、野菜の収穫や調理体験、「野菜生活」の製造ラインを見学できる。
部会役員は「JA間をまたいでの圃場視察は大変参考になった。また、工場見学が楽しかった。」と話した。
同部会の唐澤正人部会長は「楽しく活発な部会活動が、トマトの生産維持につながっている。今年も消費者が求める国産原料を使用したトマトジュースを変わらず皆さんに届けられるよう、高収量に向けて頑張りたい」と意気込んだ。

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